バリスタである私の考える美味しいコーヒーとは。

私は、国内の旅行や長距離ドライブなんかで、コンビニのドリップコーヒーや、時にはアイスラテなんかを買って飲むことがあります。
先日、旅先の自動販売機で猿田彦珈琲監修の缶コーヒー(糖入り)を買って、朝のビーチで息子のエイサーを眺めながら飲んでみました。最高に美味しかったです。
ホテルのビュッフェの煮詰められたコーヒーも飲みますし、スーパーの牛乳の横に並んでいる紙パックのアイスコーヒーも、飲食店で食後にでてくる恐らく業務用パックで仕入れてるであろうアイスコーヒーも美味しくいただきます。
決して無理して飲んでいるわけでもありませんし、勉強で飲んでるわけでもありません、普通に美味しくいただきます。
はっきり言って、私たちバリスタが扱うスペシャルティコーヒーと比べると、前者のコーヒーは全くの別物です。コクや香り、酸の質や雑味など、雲泥の差があり、一般の方でも飲み比べればわかるほど味わいは違います。

稀に、ビュッフェやレストランでも本格的なコーヒーをハンドドリップやエスプレッソマシンで提供されているところがありますが、その時は素直にラッキーという気持ちになります。
少し高価なレストランで、料理は抜群だけど、食後のコーヒーが少し残念なところも多々あります。その時は、勝手なお世話ですが改善したいなという気持ちと、一般の人はコーヒーの味はそこまで気にしてないだろうなという複雑な気持ちで食事を終えます。たまに、そういったギャップにやられることはありますが、こればっかりは職業柄仕方ないと思っています。

本当に大切なのはコーヒーのクオリティよりも、飲む環境や状況であるのが個人的な考えです。
サーフィンやスノーボードの後、体が冷えた状態で飲むコンビニのホットコーヒーや、炎天下で歩き回り喉からからの状態で飲むコンビニアイスコーヒー、仕事の打ち合わせで大きい仕事が決まった時に飲んでいたファミレスのコーヒーなど。それらは、なんでもない日に飲むスペシャルティコーヒーを超えるものがあります。
逆に、コーヒースタンドで無愛想な接客で提供されたスペシャルティコーヒーは、私にとって何の価値はありません。大袈裟に言えばコーヒーを買っている時間さえも無駄だと感じてしまいます。そのスペシャルティコーヒー豆を焙煎したロースターさんや豆を育てた生産者にも失礼だと感じてしまう、これは職業柄かもしれません。

現在、私はカフェなどの現場に出てコーヒーを提供することはありませんが、タイミングが来たら、また”美味しいコーヒー”と”気持ちのいい時間”を届けたいと思っています。



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