写真集を作るつもりが、エッセイを書き始めました。

本を書いています。
つい最近、書き始めました。
数年前から、いつか本を出したいと思っていました。
本といっても、いろいろあります。
小説を書くわけでもないし、誰かに何かを教えられるほどの知識があるわけでもない。
まず自分にできるのは、写真集かなと思っていました。
これまで撮ってきた自然の写真には、それぞれにエピソードがあります。

オーストラリアで撮った写真。
ハワイで撮った写真。
八重山の島々で撮った写真。

写真だけを並べるのではなく、そのときの出来事や感じたことを文章で添えて、一冊にしたい。
オーストラリア編にするか。
ハワイ編にするか。
八重山編にするか。
それとも、これまでのベストショットを一冊にまとめるか。
想像だけは、どんどん膨らみました。
ところが調べてみると、自費出版にはそれなりの費用がかかります。
まずは100冊だけ作ってみる?それともKindleで出してみる?
実際にKindleで出版しようと試みたこともありました。

でも、そこで気づきました。
文章を考えるのって、結構大変なんですね。
ドライブをしていると、頭の中には書きたいことが次々と浮かんできます。
「あの話も書けそう」
「この出来事も面白いかもしれない」
頭の中では、つらつらと文章が続いている。
ところが、いざパソコンの前に座ると忘れている。
思い出しても、うまく言葉にならない。
そんな状態のまま、数年が経ちました。

つい最近、光浦靖子さんの『ようやくカナダに行きまして』という本を手に取りました。
これが面白い。
50歳でカナダへ留学した日々を綴ったエッセイで、現地で起きたことや、学校での出来事、日常の中で感じたことが書かれています。
大きな事件が起き続けるわけではありません。
それでも、光浦さんの目を通して書かれた日常が面白く、どんどん読み進めてしまいました。

そして思ったんです。

このスタイルなら、私にも書けるかもしれない。

オーストラリアでサーフィンコーチをしていたこと。
西表島のカフェに無給で働きたいと飛び込んだこと。
日本へ戻り、安易な気持ちで初めたバリスタが、後に焙煎やカフェのコンサルまでしていること。

振り返ってみると、今思えば山あり谷ありのエピソードがありました。
当時は、目の前のことに必死だっただけです。
それでも時間が経った今だからこそ、書けることがある気がしています。
現在は、忘れていた出来事を少しずつ思い出しながら、文章にしています。

締め切りもありません。
出版が決まっているわけでもありません。
いつ完成するのかも、まだ分かりません。

それでも、これまで自分が見てきた景色や、出会った人、そこで感じたことを、ひとつのエッセイとして仕上げたいと思っています。

今度こそ、想像だけで終わらせずに。